脳梗塞とは一般的には発症してからではないと自覚症状
がなく、気が付かないことが多いと言われています。
では、早期発見することができないのかと
いうと一概にはそうとは言えません。
脳梗塞の前兆と呼ばれる症状が
現れることがあるのです。
それは、TIA(一過性脳虚血発作)です。
言葉の通り、脳に流れる血液の量が一過性に悪くなる
ことで、片方の手足が動かなくなったり、痺れが
出たり、さらに、呂律が回らない、言葉が
出てこないなどの症状が現れます。
しかし、これらの症状は24時間以内には消失して、
普段と変わらない状態へと戻ります。
TIAは脳卒中の指標として重視!
少し調子が悪いから、横になって休んでいたら、良く
なったので何も気にも留めなかったと人も多いのです。
原因としては小さな血栓が脳の血管に流れて詰まり、
血流が途絶えることで脳機能が低下し症状が出現します。
もちろん、血栓が詰まった
ままの場合は、脳梗塞になります。
しかし、TIAの場合は、血栓が小さかったり、
詰まり方が不十分であり、その血栓は
溶けてなくなり、再び脳への血液の流れが始まります。
そうすると、その部分は脳機能を
回復させ今まで通り活動を始めます。
症状が何も出なかったから安心だと
考えるのは、大きな間違いだといえます。
本当の前兆!?TIAを見逃すな!!
このTIAこそ、脳梗塞の前兆だと言われています。
事実、TIAを起こした人の1割は1年以内に脳梗塞を
発症し、5年以内で考えると、3割もの人が脳梗塞を
発症しているというデータもあります。
脳梗塞を発症してしまうと生命に関わったり、
手足が思うように動かなくなったり、言葉が
出なかったりといった日常生活に影響を及ぼす
ような後遺症が残る可能性があります。
脳梗塞になる前に予防していく必要があります。
そういった脳梗塞になる可能性がある
リスクを検査できる方法に脳ドックがあります。
脳ドックでは、頭部MRI・MRAなどの脳の検査は
もちろん、血圧測定や採血など脳梗塞の要因と
なる高血圧や糖尿病などの発見もできますし、
生活指導も受けることもできます。
少しでも早く異常に気付き、効果的な予防対策をとるため
にも一度脳ドックを受けることをお勧めします。